神戸っこ小児医科・矯正歯科診療室
お子様の歯を守るコラム

【子どもの歯科矯正】インビザライン・ファーストとは?いつから始める?メリットや学校生活の注意点を解説

「子どもの歯並びが気になるけれど、矯正はまだ早い?」
「永久歯がすべて生えそろってからでいいのかな?」
大切なお子さまの歯並びについて、このようなご相談をご両親からよくいただきます。
実は、歯並びの治療は「永久歯が全部生えてから」だけではありません。
あごが大きく成長する小学生の時期だからこそできる、非常に効果的な小児矯正治療があります。それが、子どものためのマウスピース矯正「インビザライン・ファースト」です。
今回は、小学生のうちにインビザライン・ファーストを始める大きなメリットや、気になる学校生活(給食など)での注意点について、歯科の専門的な視点からわかりやすく解説します。ぜひ最後までお読みください。

そもそも「インビザライン・ファースト」とは?何歳から始められる?

インビザラインファーストとは

インビザライン・ファーストとは、主に6〜10歳頃の「混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている時期)」に行う、お子さま専用のマウスピース矯正です。
透明なマウスピースを使い、以下のような目的で治療を行います。

  • 歯をきれいに並べるスペースを作る(あごの拡大)
  • あごの適切な成長をサポートする
  • 将来の歯並びを整えやすい「土台」を作る

従来の固定式ワイヤー器具とは異なり、ご自身で取り外しができ、見た目も目立ちにくいため、お子さまにもご両親にも非常に人気の高い矯正方法です。

小学生のうちにインビザライン・ファーストを始める5つのメリット

インビザライン・ファーストのメリット

大人になってからでは時間も費用もかかる難しい治療も、あごが大きく成長する小学生の時期なら、自然な成長の力を利用してスムーズに進めることができます。

あごの成長を利用して「抜歯のリスク」を減らせる

小学生は、あごが大きく成長する大切な時期です。このベストなタイミングで矯正を始め、歯がきれいに並ぶスペースをあらかじめ確保しておくことで、将来的に健康な歯を抜く(抜歯する)可能性を大幅に減らすことができます。骨格のバランスを整えやすいのも大きな特徴です。

将来の「本格矯正」がラクになる(負担の軽減)

小さいうちに歯並びやあごのバランス(土台)を整えておくことで、中高生や大人になってからの本格的な矯正期間が短くなったり、治療自体が不要になったりする可能性があります。「今のうちに土台を整えておく」ことで、将来のお子さまの負担や費用の軽減につながります。

学校の「給食」や「食事」の時は外せるので衛生的

取り外しができるマウスピースのため、学校での給食や普段の食事の時は外すことができます。専用ケースにしまえば普段通りに食事が楽しめ、食べカスが詰まってむし歯になるリスクも低減できます。初めての矯正でも始めやすい理由のひとつです。

透明で目立たない、学校生活や写真撮影も笑顔で過ごせる

インビザライン・ファーストは透明なマウスピースを使うため、「矯正しているのが周りにわかりにくい」というメリットがあります。多感な時期の学校生活や習い事でも気になりにくく、記念の写真撮影でも目立ちません。お子さま自身がコンプレックスを抱かず、前向きに治療に取り組みやすい矯正です。

ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ない

従来の金属のワイヤー矯正と比べると、お口の中への違和感が少なく、比較的痛みが少ないと言われています。そのため、「痛いのは嫌だ」と心配されるお子さまでも、無理なく続けやすい傾向にあります。

中学生になってからでは遅い?小学生のうちが「ご両親が一番サポートしやすい時期」

「中学生になってからでもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実は小学生の時期に始めることが矯正を成功させる重要なポイントです。
中学生になると、部活動・塾・友達との時間などで生活が急激に忙しくなり、ご両親がこまめにサポートしにくくなります。その結果、マウスピースのつけ忘れや紛失、装着時間不足などが発生し、治療が計画通りに進まないケースも少なくありません。
おうちで過ごす時間が比較的長く、ご両親が声かけや装着チェックをしやすい小学生のうちに「マウスピースをつける習慣」を身につけておくことが、矯正治療をより確実に成功へと導きます。

こんなお子さまは「今」が早めの相談タイミング

お子さまのお口元を見て、以下の項目に当てはまるものはありませんか?

  • 前歯がガタガタして生えている
  • 出っ歯が気になる
  • 受け口(下の歯が前に出ている)、または噛み合わせが深すぎる
  • いつも口がぽかんと開いている
  • 永久歯が生えるスペース(歯と歯の隙間)が少なそう
  • 学校の歯科健診で歯並びを指摘された

ひとつでも気になることがあれば、今がベストな時期かどうか、早めにご相談されることをおすすめします。

「まだ早いかな?」と思った時が相談のサインです

診療中風景

歯科矯正は、ただ早く始めればいいというものではありません。しかし、お子さまの成長段階において「今が一番効果が出やすいベストな時期」というケースは確実に存在します。
大切なお子さまの一生の笑顔と健康な歯並びのために、「今だからできる小児矯正」を考えてみませんか?
「うちの子は今が始めるタイミングなのかな?」と迷われたら、まずは現在のお口の状態を正しく知るために、ぜひ一度お気軽にご相談(カウンセリング)へお越しください。

執筆者

院長

院長 松村 健司

経歴
大阪歯科大学卒業
2009年-2014年 医療法人幸恵会カツべ歯副院長
第32回日本顎咬合学会学術大会 ポスター発表カボ賞受賞

所属
日本顎咬合学会認定医(かみあわせ認定医)
日本小児歯科学会会員
大阪sjcd、5Dksg、NHK、GPO、iors、OPI