虫歯ができるのはなぜ?
予防のためにできること
虫歯ができる原因
虫歯は「歯の表面に原因となる細菌が付着する」「糖分を含む食べ物や飲み物をたくさん摂取する」という2つの要因が重なって起こります。
細菌は糖分を餌にして酸を作り出し、歯を徐々に溶かしていきます。これが繰り返されて、歯表面が穴の開いた状態になるのが虫歯です。とくに子供は甘いものが好きで、歯磨きが不十分なことも多いため、お口の中が虫歯のできやすい環境になっています。また乳歯はエナメル質が薄いため、大人の歯より虫歯になりやすい特徴があります。
年齢別の虫歯予防
乳児期(0歳-1歳)の虫歯予防
- 授乳後にガーゼで優しく歯ぐきを拭く
- 甘い飲み物を控える
- 歯が生えたら、やわらかい歯ブラシで
歯を磨く - 定期的な歯科検診の開始
まずは授乳後のケアでお口を清潔に保ちましょう。はじめは歯ぐきを優しくガーゼで、歯が生えたらやわらかい歯ブラシで丁寧に磨きます。また早めに歯科検診をはじめることで定期的に歯医者さんがお口の様子をチェックできるため、赤ちゃんの健康な歯を守ることにつながります。
幼児期(1歳-6歳)の虫歯予防
- ご両親による仕上げ磨き
- 少量からフッ素入り歯磨き粉の使用を
はじめる - 規則正しい食生活を意識する
この頃はまだ子供ひとりで歯を磨き切るのが難しいため、ご両親が仕上げ磨きをしてあげてください。またフッ素入り歯磨き粉を使い始め、歯を強くしていきましょう。
間食の回数やだらだら食べに注意し、規則正しい食生活を心がけることも大切です。
学童期(6歳-12歳)の虫歯予防
- 自分で歯磨きする習慣を身につける
- 歯磨き時間と技術の向上
- フッ素塗布や定期検診を続ける
歯磨きの正しいやり方を知り、自分で歯磨きする習慣を身につけることが大切です。定期的なフッ素塗布や歯科検診を続け、歯医者さんのサポートも受けながら、お口の健康習慣を身につけましょう。
思春期(12歳以上)の虫歯予防
- お口のセルフケアが自分でできるように
なる - 歯周病予防の意識づける
正しい歯磨き方法を身につけ、自分で毎日お口のケアができるようになりましょう。また歯周病予防にも目を向け、歯だけでなく歯ぐきの健康も意識できると良いです。自己管理能力が高まれば、生涯健康でいられる基礎ができます。
当院の予防歯科について
0歳からの歯科検診
当院では上下の前歯が生える11か月から1歳ごろからの定期的な受診をおすすめしています。
虫歯予防はお子さんの明るい未来のために、ご両親ができる最高のプレゼントです。0歳からの定期健診とメンテナンスで、虫歯ゼロを目指しましょう。
0歳から歯科検診に通う目的
乳歯虫歯の早期発見と予防
乳歯の虫歯は白いため見つけにくく、一度できてしまうと進行と広がりが早いです。3か月から4か月に一度の定期検診でお口をチェックすることで、隠れた虫歯を早期に発見し治療できます。
乳歯の虫歯は、後に生えてくる永久歯や歯並びにも影響します。乳歯の段階から虫歯をつくらないことが大切です。
将来歯医者さん嫌いになることを防ぐ
歯医者さんが苦手で治療に行けず、歯やお口の病気で苦しんでいる方は大人にも多いです。このような「歯医者嫌い」は、子供の頃に歯医者さんトラウマになるような経験をしたことが原因になっているケースがあります。
当院では、子供のうちから治療ではなく予防のために来ていただき、歯医者さんに痛い・怖いというイメージを持たせないよう心がけています。歯医者さんを歯が痛くなってから行く場所と覚えると、どうしても嫌いになってしまう可能性が高いです。
子供のうちから歯医者さんに慣れてもらい、好きになってもらうことで、大人になってからも歯やお口の病気に困らないようにしていきます。
定期検診・メンテナンス内容
お口の様子を見せていただき、ご状況や年齢にあったお掃除やケアのアドバイスを行います。上手にできた子にはご褒美のガチャガチャをご用意しておりますので、楽しみにしていてください。
お口のチェック
はじめはおひざの上で、慣れてきた子には椅子に寝転んでもらって、お口の中をチェックします。歯磨きがうまくできているか、虫歯ができていないか、口腔機能の発達不全がないか、歯並びがきれいかなどが重要です。また、5歳ごろからは年1回程度レントゲンで永久歯への生え変わりも確認します。
お掃除
お口の状況に応じて、プラークの除去、PMTC(さまざまなブラシや研磨剤などを用いる歯の清掃)などのお掃除を行います。
歯磨き指導
歯ブラシの正しい使い方や優しく磨くコツ、歯をきれいに磨く順番などを教え、一緒に歯磨きの練習を行います。毎日続けられるよう工夫することで、健康な歯を守る習慣が身につきます。
フッ素塗布
フッ素を塗布し、歯を強くして虫歯予防を行います。痛くなく短時間で終わり、定期的に行うことで、子供の歯を守ります。年齢に合わせて回数や量を調整し、安全に行いますのでご安心ください。
子供の虫歯は両親からうつる?
親子で一緒に虫歯予防
ご両親が使っているお箸で小さなお子さんにご飯を食べさせたりすると、大人の菌が子供の歯にうつってしまいます。お子さんの健康な歯を守るため、お父さんとお母さんもしっかりと虫歯予防を行いましょう。